やり残していること その1 旅

引き出しの奥から出てきた使いかけの10,000リラのテレホンカード、ユーロになる前のだから相当古い(苦笑)テレホンカードは今使わないでしょ~というわけで処分ですね。ついでに本棚にあった旅行系のガイドブックも情報が古くて使えないものが多数。

そんな中に、おじさんが買っておいた懐かしい本を見つけて開いてみました。

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旅を続けるつもりで買っておいた本、末尾には親切にもファックス用(!)のホテル予約シートが付いています・・これも時代を感じさせますよね。家庭の事情、仕事、いろんな理由で長い間海外には出かけられず本棚の中で眠ってました。でも古さなど全く感じない内容で、あらためて読み返しています。そもそも著者は写真家の方、画像は本当に美しい。我が家の旅の写真はみな色褪せてしまったけれど、そうそう夏の南仏の空はこの青!海も深いインクのような青、とちょっと興奮。文章もとても自然で読みやすい、心に残る言葉も出てくるのに・・当時ちゃんと読んでなかった?私。

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ほんの一例を、南仏のビルフランシュ村のページ。

ジャン・コクトーの教会、結構有名なウェルカムホテル、砂浜のビーチがあるかわいい街です。有名ホテルや高級レストランには行きませんでしたが小さな街を歩くのはとても楽しかった。国をまたいだり移動の多い旅行はツアーが便利だけど、ニースを拠点にバスや電車で近隣のサンポールバンスやカーニュ・シュルメール、アンティーブ、モナコやカンヌへ出かけるマイペースの旅。

旅の醍醐味のひとつは非日常、普段の生活とかけ離れているほど驚きがあるし、わくわく感も増してくる、と勝手に解釈しています。インターネットもスマホもまだなかった時代、少々失敗しながらの、のんびり旅でした。あからさまな差別をされたことはなく、むしろあちこちで現地の方に親切にしていただきました(感謝)。

「次はマントンに行ってみようか」残念なことにそこで終わってしまったけれど、懐かしい場所に行くより今は新しい場所へ出かけてみたいなぁ。コロナが終息したら!出かけよう。